配信に致命的に向いていない女の子が迷宮で黙々と人助けする配信(佐藤悪糖🍉) - カクヨム
配信力:D コミュ力:D- エンタメ性:D 戦闘力:SS 人間性:EX
腕は立つけどコミュニケーションは苦手。だけど、困っている誰かに手を差し伸べるのは当然のこと。
そんな少女が迷宮配信者になったのは、「探索者は映像記録を公開しなければならない」という制度のせいだった。少女は迷宮深層を一人で探索し、時には率先して他の探索者の救助に向かう。
百人前後の視聴者たちに温かく見守られながら、そんな配信を日課としていた彼女のもとに、ある時国内最大の医療法人からオファーが届いた。「救助活動、やってみない?」
喋ればポンコツ、黙れば最強、やりたいことは人助け。
佐藤悪糖 – Hameln
コミュ障な女の子と愉快なリスナーたちが、助けを求める誰かのために迷宮を転がる物語。
「夜永つみきの最適解」「ある少女の手記」等、数々の名作を書いておられる佐藤悪糖氏の新作です。
上記2作は曇らせ・愉悦等の要素を含んだ、精神を抉ることに特化した作品でしたが、本作はダンジョン配信ものという、王道小説に仕上がっています。
コミュ症の最強配信者が人助けをするというストーリーは分かりやすく、サクサク読めます。配信業に慣れていないため、たどたどしく可愛らしいです。そんな姿を応援するファンにも共感が持てます。おそらく今後人助けを重ねていき、有名配信者へとどんどん近づいていくのだと思います。
文体がしっかりしていて読みやすく、万人にオススメできる一作となっております。ぜひお読みください。
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