【オリジナル】夜永つみきの最適解

夜永つみきの最適解
R15 残酷な描写あり 青春 ヒーロー ダーク 女主人公 学園 異能力 鬱展開

憧れのヒーローは、私の友だちを助けてくれなかった。
それでも私はヒーローを目指した。そうする以外に道はなかった。

人々に特別な《能力》が発現するようになったこの世界で、ヒーローはみんなの人気者だ。幼馴染みの少年もご多分に漏れず、ヒーローに憧れ、ヒーローを目指し、そしてヒーローに救われることなく死んでいった。
だから、私にはわからなくなってしまった。ヒーローとは何なのか。ヒーローが掲げる理想とは何なのか。ヒーローが守りたい平和な世界とは何なのか。
わからないけれど、私はヒーローを目指さなくてはならない。ヒーローなんて大嫌いだけど、それでも私はヒーローにならなければならない。
そうする以外に、道はなかった。

ヒーロー嫌いの少女が、地獄を這い回りながらヒーローを目指す物語。

佐藤悪糖 – 小説家になろう

RTA曇らせものの頂点『個性『RTA』があまりに無慈悲すぎるヒーローアカデミア』に影響を受けて書かれた小説です。

世界観もヒロアカに似ており、主人公は「時々声が聞こえる」能力で、脳内で主人公に助言を与え最適解を教えてくれます。

助言は、完璧であるがゆえに、主人公は苦しみます。

主人公にできることは限られています。いかに的確で正しい助言でも、実行できなければ意味がありません。また「全ての選択肢で最もマシなもの」しか助言されない場合もあります。

助言があるからこそ、最適解を実行できなかったことが主人公に伝わり、選べた幸福をつかみ損ねたことが分かります。主人公は善良ですので、みんなが幸せになる未来を掴み取れず自己嫌悪に陥ります。

類似の作品として『個性『RTA』があまりに無慈悲すぎるヒーローアカデミア』『乙女ゲームで目指す最強魔王RTA』があります。この2作は、RTA走者の悪意満載で、読んでいるだけで気持ちが悪くなるくらい邪悪ですが、本作の声は悪意はありません。

そのため上記2作よりはマイルドになっています。それでも味わい深さは薄れていません。曇らせ好き垂涎すいぜんの代物で、ぜひ読んでみてください。

※とある邪神に紹介されて読みました。信仰していて本当によかったです。ありがとうございます。

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