2023年に更新された小説のうち、最もおすすめできるネット小説を10作品選びました。ランキングにして紹介します。
また去年行った「2022年おすすめ小説10選」で選ばれた作品は除きます。
2023年おすすめ小説10選
1位:今周の予定は決まってる?
ループ・タイムリープものの傑作です。ループものに新たな一石を投じた一作です。
紹介したときよりも話は大きく進んで、全体像がはっきり浮かび上がっています。
淡々としていると思いきや徐々に登場人物の「重たさ」が分かってきて、「重たさ」が好きな私はさらに好きになりました。
毎日更新であるため、更新頻度も抜群にはやいのも嬉しいポイントです。
今年ナンバーワンの、最もオススメできる一作です。
2位:あの〜犬神じゃが……寝てたらなんか人類滅んどらんか?
神剣振るう、のじゃロリ孤独最強神様が終末世界を旅します。
のじゃロリ主人公、末期世界観、消えた神々、世界が滅んだ謎。キャラもストーリーも高水準にまとまっていて一切隙がありません。
何よりのじゃロリ主人公が非常に好きです。寂しがり屋で強くてかっこいいとか最強か?
この作品でしか味わえない、のじゃロリがあります。ぜひお読みください。
3位:悠久の賢者ベネディクトゥスはそろそろ死にたい
曇らせ・愉悦成分マシマシの邪神による怪作です。
賢者が自身を始末してくれる幼女を育てる話なんですが、展開がとにかくエグくて終わってます。この作品を読んで、次の展開が良くなることなど一度たりとも想像できませんでした。
曇らせRTAものの印象とよく似ており、賢者視点と幼女視点が何度も切り替わります。賢者視点では邪悪で幼稚な視点を見せられ、幼女視点では必死で懸命な視点を見せられます。
この落差がたまらなく、情緒のジェットコースタ―を味合うことができます。
曇らせ・愉悦好きは必見の一作です。
4位:【本編完結】Ib ~ゲルテナ展 10周年記念展~
ああ、これが二次創作なんだな……と思わせてくれる名作です。
私は本当にたくさんの二次創作を読んできたんですが、こういった作品に出合うことは数少ないです。
二次創作の神髄は「原作で成し得なかった奇跡を掴むこと」です。この作品は原作と正面から向き合い、二次創作の王道の中の王道を行く作品に仕上がっています。
『Ib』という作品に対する深い愛と成し得たいこと、それをまとめ上げた高い筆力。正に名作に相応しい作品となっています。
『Ib』をプレイしたことがある方は絶対読んでみてください。損はさせません。
5位:【ブルーアーカイブ】話は聞かせてもらった…キヴォトスは滅亡する!!
この小説の面白さはノストラダムスによって予言されていたのです!面白いに決まっています!
6位:反省のカラー ~凶悪な犯罪者は更生できるのか~
吐き気がするほど邪悪な少年が更生していくお話です。閲覧注意です。
二転、三転する展開に眩暈がしてきます。慣れている私ですらこうですから読むのには覚悟が必要です。
ただ、本当に面白いんです。緩急自在に話を動かす様は、作者の筆力が極めて高いことの表れです。私は思わず没入させられました。それだけに、心にかなりきました。
サスペンス小説として最高の出来栄えです。お好きな方はぜひ、気合を入れてお読みください。
7位:ポケモンLEGENDS IF〜もしショウが悪堕ちしていたら〜
ポケットモンスターアルセウスの主人公、ショウが悪堕ちしてデンボクを轢き潰すところからはじまります。
陰鬱でじめじめとしているその空気感がたまらなく好きで、するすると読んでしまいました。
原作で感じた違和感を解消してくれた、と言う意味では、後ろ向きでも二次創作として全うな作品でしょう。
闇落ちものが好きな人はぜひお読みください。最高でした。
8位:【エッセイ】出て行くか、払うか──家賃保証会社の話
8位はまさかのエッセイ作品、家賃保証会社で家賃の回収を行っている方による回収業務の話です。
大変な仕事の紹介や報われない取り組み、それらを通じて正義とは何なのか。現代社会は正しいのかどうか。考えさせられる素晴らしい記事です。
最近、楽待不動産投資新聞に著者による記事が公開されていたため、まずはこちらを読んでみるのもよいかもしれません。こちらも良い記事でした。
9位:F女学園、推理あそび【推理ゲーム戦記】
驚きのルール、盤上の対決、練り込まれた構成。こんなミステリ小説は見たことがありません。
全てが伏線とはまさにこのこと、練りに練られた、驚愕の構成にはみな脱帽することでしょう。
惜しむべきは、ただミステリということだけで読まれていないという悲しさ……皆さん、ぜひ一度読んであげてください。絶対退屈しません。
10位:孕娼の魔女
無理やりTSさせられ苗床になる話です。閲覧注意です。
主人公がとにかく苛烈に責められます。とにかく陰惨で中々精神にダメージを負わせてくる良作です。
主人公の境遇もさることながら、さっぱり噛み合わない登場人物たちが見ていて辛くなってきます。
キャラも立っていて、特に悪役側の考えが印象に残っています。悪が映える作品は素晴らしいものです。
曇らせ・愉悦好きは必見の作品です。
選外:【ハリーポッター】音割れポッターBBの知識だけでドラコ・マルフォイになってしまった
頭おかしいタイトルからは想像もできないくらいの硬派なテーマで物語が進みます。
原作では成し得なかった「寮同士の和解・結束」を描いた傑作です。
ときどき思い出したかのようにタイトル回収して笑わせにくるのがずるいです。音割れポッターBBの知識のおかげで、脳内がうるさすぎて開心術が効かないとか笑うしかないじゃないですか。
……とランキングに載せようと紹介していたら、まさかの非公開設定になっていました。どうやら11月23日時点で非公開にされたようです。現在は改訂されておられるので、またみんなで読める日を楽しみにしましょう。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。
皆さんはどんな小説をお読みでしたか?もしよければ皆さんの今年一番よかったものも教えてください。
コメントやツイッターのフォローをしていただけると大変うれしいです。
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