【ハリーポッター】音割れポッターBBの知識だけでドラコ・マルフォイになってしまった

音割れポッターBBの知識だけでドラコ・マルフォイになってしまった - ハーメルン
「ハリー・ポッター」についてほとんど知識がない現代っ子がドラコ・マルフォイになって四苦八苦する話。主人公は原作にマルフォイが存在するかどうかも知りません。 基本…

「ハリー・ポッター」についてほとんど知識がない現代っ子がドラコ・マルフォイになって四苦八苦する話。主人公は原作にマルフォイが存在するかどうかも知りません。
基本的には原作小説に準拠しています。映画版とは違う展開が多いと思いますが、何卒ご容赦下さい。

作中に魔法界の制度や価値観を中心とした登場人物への批判要素が含まれます。

樫田 – Hameln

(2023年12月25日追記)著者が完全非公開設定としたため、現在見ることができません。著者の活動報告に理由が示唆されています。現在、限定公開で描き直されておられるので、また全体公開されることを祈りましょう。

ネタのようなタイトルにも関わらず、ハーメルン内のランキング上位に位置し、チラシの裏の読書感想文様で紹介されたり、熱い推薦文が書かれており、騙されたと思って私も読んでみました。

するとタイトルから想像がつかないくらい真面目で硬派な世界が広がっており、夢中で読み切ってしまいました。間違いなく名作です。

この小説は「寮同士の和解、結束」をテーマとして書かれています。原作ではギスギス感満載で対立関係を煽るばかりでしたが、主人公が真摯に動き回ることにより、だんだんと他寮同士での交流が生まれます。

主人公は、自寮のために、大人から庇護されるべき子どものために、ホグワーツの改革に野心を燃やします。主人公が配属されたスリザリン生らしく、手段を選ばず、狡猾に実行します。

ホグワーツ改革の仕方がオリジナリティあふれており、教員たちに訴えかけ、よりよい教育にしていこうと接触します。ここまで教員陣に訴えかけているものを私は知りません。良き良い教育とは何か、教員と議論して説得していきます。

ストーリー構成も巧みで、主人公はその利発さから、ごくわずかな未来の知識「ハリーが主人公」「ハリーとヴォルデモートが対決する」という情報から真実にたどり着きます。

さらにさらに、これだけシリアスな世界観を構築しているのに、全く合っていないように見えるタイトル部分を用いたギャグまで突然ぶち込んでくるからたまったものではありません。真面目な雰囲気で突如出てきたため思わず声を出して笑ってしまいました。

ハーメルンの熱い推薦文通り「題名を見て避けた人は一度読んでみて欲しい」作品です。非常におすすめです。

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