【ハリーポッター】その血は呪われている

純血社会の受益者であるダフネ・グリーングラスに転生した主人公が、純血主義と純血社会の敗北を避けるために運命に介入するお話。

海野波香 – Hameln

妹のために純血主義を掲げる転生主人公が政治のお話をしていきます。

細やかな心理描写と論理によって構築されている世界観に対する考察が素敵です。

冗談を交えながら相手の腹を読み、矜持を保つという貴族の駆け引きを面白く描けているってすごいです。作者の筆力の強さがよく分かります。

私が一番印象的だったのは、魔法使いながら薔薇を己の手で管理するブラック家のアークタルス閣下です。威厳が宿っている台詞、鋏と薔薇の対比、すごく様になっていました。

ハリーポッターシリーズが好きな方には非常にオススメできる一作です。物語はまだ序章、どのような方向性になっていいくのか楽しみです。