勇者の導き手に選ばれた。拾った勇者は子供だった。(エテンジオール) - カクヨム
勇者(我が子)の剣になるために、まずは親離れさせよう。
勇者(我が子)の剣になるために、まずは親離れさせよう。
成長した勇者の武器としてモノに加工されることが決まった長命種さんが、自分のことを正しく使い潰してもらえるように、甘ったれな勇者の人格形成を進める話。
子育て・教育には善い面、悪い面があります。どういった方向性で、どういったことを学ばせるのか悩みながら子どもの成長を見守っていくのは、最も価値のある善い行いでしょう。
そして同時に、その行いは『洗脳』であり『理不尽』であり時には『暴力』にもなりえます。光と闇、どちらにも成りえるのが子育てではないでしょうか。
この作者「エテンジオール」氏はそんな子育ての闇を描く作家で……闇すぎてマジでヤバいです怖いです邪神です震えます許してください!
………………失礼、取り乱しました。そんな曇らせ・愉悦界の邪神が新たに長編に着手しました。
主人公は自分自身をモノに加工して適切に使ってもらうために、勇者に情操教育を施そうとします。もうこの段階でみんな幸せになりそうになく、少なくとも勇者は絶望に浸ることが確定しています。
これと似ている前作「悠久の賢者ベネディクトゥスはそろそろ死にたい」よりは相当マイルドになっており、曇らせ中級者向けの内容にはなっています。前作がどれだけヤバかったんだ、ということは置いておきます(上級者だけが見てください)
曇らせ好きには必見の代物です。積み上げられていく絶望を、一緒に眺めましょう。
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