【葬送のフリーレン】未だ無名のリンゼ

未だ無名のリンゼ - ハーメルン
魂の眠る地(オレオール)を目指す旅路の中で、フリーレンたちはある魔法使いの名を耳にするようになる。  その名が示す意味を、彼女たちは残された痕跡に見出さなけれ…

 魂の眠る地(オレオール)を目指す旅路の中で、フリーレンたちはある魔法使いの名を耳にするようになる。
 その名が示す意味を、彼女たちは残された痕跡に見出さなければならない。

「――さあ、貴方の“答え(■■■)”を見せてくれるかな?」

七海香波 – Hameln

人の悪意を実験していく、リンゼというオリジナルキャラの軌跡をフリーレン一行が堪能するお話です。人間の汚さ・ずる賢さ・弱さが全面に出ていて愉しめる作品になっています。

やり口がとにかく卑劣でえげつないです。各村にてあらゆる魔法で、人間たちをコントロールして、より悪い状況にもっていきます。

これほどの魔術師なら、村一つくらい直接的に滅ぼすことができると思うんですが、そんなことは一切しません。今後もしないでしょう。

リンゼ自体は観察がメインで全く出てきておらず、目的は未だ不明です。ただの知的好奇心かもしれませんし、壮大な実験をする前段階なのかもしれません。どちらにしても、碌なことではなさそうです。

リンゼの目的は何なのか、フリーレン一行との遭遇はいつなのか。非常に愉しみな作品に仕上がっております。曇らせ・愉悦好きにはたまらない一作です。

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