『星天』 - ハーメルン
命を賭して囲碁を打ち続けて死んだ13歳の少女が、政治的判断を囲碁の勝敗に委ねる世界に行って常勝無敗で無双する話。
命を賭して囲碁を打ち続けて死んだ13歳の少女が、政治的判断を囲碁の勝敗に委ねる世界に行って常勝無敗で無双する話。
空兎81 – Hameln
覚悟がキマっている少女が囲碁で全てを決める世界で勝ち続ける話です。
とにかく滅茶苦茶に熱いです。1話目からもうクライマックスで非常に面白いんですが、勝ち進んでいく過程もこれまた面白く一気に読み切ってしまいました。
作中の登場人物は少女であるからといって舐めてかかってくる場合も多いんですが、一切、意に介しません。少女にとっては囲碁が打てるのか否か、それだけだからです。侮った相手を一刀両断にしていく様は見ていて清々しいくらいです。
そんな中でも、一切の油断なく、盤上に命をかける強敵たちも出てきます。少女はそんな者たちとの戦いこそ喜んで勝負に挑みます。ギリギリのせめぎ合いを感情豊かに表現しており、少女の想いと対戦相手の想いの摩擦が最高でした。
またいろんな打ち手をちゃんと描き分けており、一つとして同じ展開はないところが恐ろしいです。打ち手によって違う思いを盤上で見事に表現しています。
万人にオススメできる傑作です。ぜひお読みください。
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