敬虔なるフランドールは祈りたい - ハーメルン
「吸血鬼なのに神を信じるのか」問われて少女は苦笑した。 「たとえ神が私を嫌おうと、私は神の御心のままに。信仰とはそういうものでしょう」 その人は神に祈る生涯を送…
「吸血鬼なのに神を信じるのか」問われて少女は苦笑した。
「たとえ神が私を嫌おうと、私は神の御心のままに。信仰とはそういうものでしょう」その人は神に祈る生涯を送りながらも、フランドール・スカーレットに転生した。
神に嫌われた体に敬虔なる心。相反する二つの間で、少女は一つの決意をした。吸血鬼として悪事を為し、人々に正しき事の素晴らしさを知らしめよう。
今日も彼女はフランドール・スカーレットらしく振る舞う。
聖人のような心持ちで、「気が触れている」と称される悪魔をやるのだ。彼女はいつだって、神に祈りたいと思っている。
フランドールに転生憑依した主人公が神に祈る話です。
フランちゃんが神に祈ってるって最高じゃないですか!?吸血鬼に祈祷させるってホントこれだけで面白いと思います。
文体も硬く、機知に富み敬虔なフランドールを堪能することができます。うーん、素晴らしいです。
台詞回し等、特徴的ですのでよければ読んでご確認ください。
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