星巡るリンドブルム(村本 凪) - カクヨム
あの日私は、星々を巡る龍を見た
意識のみを機体に送り込み、仮初の肉体を使ってレースを行う近未来スポーツ、リンドブルムレース。
村本 凪 – カクヨム
幼い頃にその魅力に囚われた香月兎羽は、自らもリンドブルムレースに参加するため、高校入学と同時に部活を立ち上げようと画策する。
ロボットスポーツものということで、ネット小説ではかなり難しい題材、はっきり言って流行りでなく描写しきるのが困難な激辛ジャンルで、私も読むのは躊躇いましたが、非常に面白かったです。
リンドブルムというレーススポーツを起点に、きっちりスポ魂小説として描いています。ロボットそのもの、キャラの魅力、レース展開を巡る攻防の熱量、全て高水準にまとまっています。
ロボットそのものが魅力的でした。主人公が操る機体に、ライバルが乗る機体、わくわくどきどきしました。
少女たちが操るロボットの自由自在さが見事でした。主人公の縦横無尽に翔る姿、ライバルの天から与えられた才能による自由奔放さ、堅実に走るトップ高の姿、とても熱くなれました。
チームの大切さがよく分かりました。メカニックや司令塔がどうチームをサポートして勝利に導こうかと考える姿は尊かったです。
おまけにキャラが立っていて掛け合いも最高でした。特に主人公のライバルが、変な方向に頭がおかしくて好きです。リンドブルムレースという枠組みは彼女にとって本当に幸せだと思います。
ロボットやスポーツが好きな方、熱量を感じたい方はぜひお読みください。
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