
西暦2004年、東京。高校二年生の御門丈五は正体を隠しながら、幼馴染みの同級生・島崎美織の幸福のために全力を尽くす。
かなり残酷な描写もありますのでご注意下さい。
あの狂気太郎氏が年末以外に更新してる!?し、しかもカクヨムに投稿!?!?こんなのお布施するしかねえ!!!……って

えっ?

え!?!?!?!?!?
お、送れないの?な、何のために今までカクヨムサポーターズパスポートに登録してると思っているんだ。このためだろ、おいおいおい贈りたいときに贈れないとか一体どういうこといやいや当然一ファンとして全書籍は持ってるんだよ。ならもう一冊買ってやれば似たようなことにはなるのは分かるんだけどでもそれとこれとは別だよね?直接金銭渡すのと出版社経由して印税で渡るってのは何か違うやん。それに発売して間もないとかだと今後の書籍化にも影響するだろうから意味あるのは理解できるけど最近全然出てないんだよ分かる?この苦しみ。何万文字でも読みたいのに無いという悲しみ、実際この魔術師15万文字も一日で読んだわおかげで寝るのが遅くなって仕事に支障がでたけれども何の後悔もないわ。分かる?覚悟を持って読んでるんだよ。それなのに贈れないというのはどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうことどういうこと
……ええっと、取り乱してしまい失礼しました。本作は狂気太郎氏による「カイストシリーズ」の作品となっております。
狂気太郎氏についてまだ知らない方や、カイストシリーズって何?という方は「狂気太郎氏おすすめ作品」や「【まとめ】カイストシリーズ【狂気太郎】」をご覧ください。
さて、本作「魔術師」ですが、内容は「暗黒塔」ザム・ザドルと「呪殺神」サネロサの弟子対決という一作となっております。
ザム・ザドルは相変わらず目的が不明でホントに良いキャラしてます。「世界を守るため」に行動しているのは、過去作「混沌へ」でも分かってはいるんですが、やってることが全く平和的ではないです。一名除きすべての弟子を発狂させてますし……。
でも何でカイストが弟子を取るのかはよく分かりました。あくまで「自分のため」なんですね。ザム・ザドルもサネロサも、弟子が自分を上回る成果を出してくれて、更にそれを上回りたいんです。
だからとんでもなくハードルの高いお題を出されて、みんな狂っていくんです。ザム・ザドルは絶対に悪気がないから余計に質が悪いです。
「呪殺神」サネロサは言及こそされていましたが今回が初登場、その有りようは異様そのものでした。突き詰めるとこうなってしまうのか……という蔑みの感情を、登場人物だけでなく私も感じました。私にも感じさせてしまう、狂気太郎氏の筆力……強すぎます。
弟子同士の「内界戦」(内界戦に関しては皆殺し探偵社でも出てた)が改めて出てきたところもよかったです。ザム・ザドルの弟子、ジオ・カーディスの秘策は全く思いつきませんでした。でもずっと伏線としていたので納得の最後でした。
サネロサの弟子、ヴァイレックも登場からずっと何か「弱さ」を抱えていることは理解できたんですが、最後に判明して、ああっ……となりました。サネロサはあんな状態になっても「呪術神」なんですね。未だ信徒が居るわけです。
15万文字も読ませていただき私は大満足です。万人受け……ではないでしょうけど、ダークファンタジーかくあるべし、と言える大作でした。どうやら正月にまたカクヨムでカイストシリーズの作品を読むことができるようなので、楽しみに楽しみに楽しみにします。
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