【オリジナル】私が死んで償う結末をお望みでしょう？

自分が聖女だと嘘を吐いた悪役令嬢に転生したウィンター。半年後、ヒロインのステラが神託によって聖女に選ばれるのは確定事項。そして、ウィンターは処刑される。
婚約者はすでにステラが本物の聖女だと確信しており、彼女にいつも付きっきりだ。

婚約者も、家族も、神殿の人達もみんな、嘘つきなウィンターが――死んで償う結末を望んでいる。
ウィンターは断罪前に、とある神が封印されている石像に祈ることにした。

曽根原ツタ – 小説家になろう

小説家になろうはかなり前から、婚約破棄もので溢れかえっています。

昔のなろう系異世界ファンタジーが多かった時代と比べられて批判されてることがよくあるんですが、実は私は現状も結構好きなんです。

なぜなら憂鬱な展開も多いからです。メジャーなほうは明らかにざまぁ系の婚約破棄されても動じなかったりラッキーと考えるほうなんですが、案外マイナーなほう、くよくよ悩んでしまっているやつもあるんです。私は断然後者が好みです。

この小説はもちろん後者に属しています。すでに「詰み」の状態から転生前の人格が戻ってしまい、何とか状況を改善しようにも全く効果が出ません。主人公は結局死の寸前まで追い詰められてしまいます。

この綱渡りをしている感じハラハラドキドキしていいんですよね。実は以前、同作者が書かれている「選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。」も紹介させていただきました。同じく暗めな雰囲気でよかったのでもし興味があればこちらもご覧ください。

みんなで婚約破棄（ガチでつらそうなやつ）を崇めていきましょう。オススメです。