夕暮れの駅のホーム、今にも線路へ吸い込まれそうな女性に男は全力で体当たりを食らわせた。男の名前は藤巻俊一。いわゆる、「ぶつかりおじさん」である。
恐るべき怪作。全てが高品質で構成されている優良短編小説です。
タイトルの段階で強いです。どういうこと?と思わせてから、すぐに分かるその意味合い……単純ゆえに万人向けとなっています。
しかも熱いこと熱いこと……熱量ですべてを押し切っています。理屈を語っているように見えて全然理屈になっていなくて、でもそれくらいの勢いがないと無理でしょう。
それでいてほろ苦さもあって……ホント、非の打ちどころがない展開です。作者の巧みさが伺えます。
このレベルの短編に出会えることはなかなかありません。みなさま、ぜひお読みください。


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