Special Rapid Service - ハーメルン
2012年5月某日 北海道の牧場で1頭の牡馬が誕生した。 「その馬にはちと問題があってな」 素晴らしい能力と関係者を悩ます欠点。 これは名前にふさわしい能力を持…
2012年4月初旬
北海道の牧場で1頭の牡馬が誕生した。「その馬にはちと問題があってな」
素晴らしい能力と関係者を悩ます欠点。
永谷河 – Hameln
これは名前にふさわしい能力を持った一頭の馬と、それに魅了され、振り回される人々の物語。
架空馬の無双を描いた「10ハロンの暴風」の作者、長谷河氏の新作です。
遅生まれで病弱な馬を取り巻く話で、馬主や調教師、厩務員、騎手がやきもきしながらクラシックに向けた準備をしています。
みんなこの馬がとんでもなく速くて強いことは分かっているんですが、少しでも無茶させると熱が出たり筋肉痛になったりと、なかなか思うように行きません。
2月まである3歳新馬戦には間に合わず、5月の未勝利戦でようやくデビューでき、9馬身差の圧勝で観客や関係者を沸かせました。ただレース後に故障したり熱を出したりと体調を崩してしまいます。関係者の苦悩が容易に想像できるでしょう。
溜めに溜めていく感じが心地よく、今後稀代の名馬になっていくでしょう。競馬好きにはおすすめです。
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