ある財界人が主催するパーティーに招かれた各界の著名人十六名。彼らが謎の老紳士から余興にと言われて参加したのは『デビル・ボード』と呼ばれる悪魔のボードゲームだった。勝者の報酬は大願成就。だが、プレイヤーたちは自分の番がくるたびにゲーム盤の世界に吸い込まれ、凶暴な猛獣、悪辣なトラップ、強大なモンスターと「生身」で対峙しなくてはならない。ゲームでの敗北はすなわち、死を意味するのだ。次々と、無残に、あっけなく、死んでいくプレイヤーたち。そんな中、ホラー小説家の洞成一《うつおせいいち》は、小説での空想体験と病的な用心深さにより、なんとか死の危機を回避していくが……。
鬼才・狂気太郎が悪魔的な筆致で書き下ろした最凶のデスゲーム小説、上巻!
デビルボード上 – 狂気太郎
オリジナル小説です。スプラッターホラーです。私がはじめて買った電子書籍でした。
あらすじ
- ホラー小説家が主人公です。悪魔が主催するデビル・ボードというゲームをやらざるを得ないことにんなります。
- そのゲームとは双六で、出た目に従い各フィールドに入り、命を懸けたやり取りを強いられます。
- 洞窟だったり、荒野だったり、森に入ります。中には怪物やボードゲームのルールに従い、配置されたボスと戦います。
感想
ルール全てが悪意の塊で、デビル・ボードというにふさわしい内容なっています。
ボードゲームを見ている面白さがあります。プレイヤーごとに職業があり、特別なこと(出た目を1増やすなど)ができたりします。また、6マス進めるカードだったり定番なものもあります。
これらを駆使してうまく駒を操作し、自身に有利な状況を作り上げます。
実際、最後までこれらの要素は重要で、ボードゲームとしての楽しみも入れよう、という作者の意志が伺えます。
もちろん狂気太郎氏らしく、ホラー要素もあります。恐竜、ゾンビ、吸血鬼など、続々と出てきます。プレイヤーは、剣や銃、身体能力が上がるアイテムや光線銃といった未来のアイテムで戦います。戦闘描写は狂気太郎氏のカッコよさが存分に出ています。
ボードゲームとホラーが好きな人にはおすすめです。
※電子書籍ではなく本でもあります。値段は電子書籍よりも高い(記事作成段階で500円ほど)ですが、手に取って読みたいという人はこちらを見てください。
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