【書籍】料理研究家のくせに「味の素」を使うのですか?

Youtuberの料理研究家、リュウジ氏が出した「味の素」についての本です。私も氏のレシピにはお世話になっているため興味本位で購入致しました。半信半疑で読んでみましたが、滅茶苦茶面白かったので紹介します。

正直なところ、私は「味の素」つまりは「化学調味料」にやや不信感がありました。「化学調味料」という名前が悪すぎること、食品添加物に関する本を読み危険性が高いと思わされていたことなどが理由です。

この本を読んだあと、その考えが一変しました。この本は「味の素」に対する偏見・差別を是正するため書かれているからです。

リュウジ氏はレシピで「味の素」をよく使っております。そのレシピを見た方から「味の素はやめろ」「料理研究家としては出汁をちゃんととるべき」といったことを何度も何度も言われ続けています。

そのため「味の素」が社会で如何に不当な扱いを受けているのかよく理解しておられるからこそ執筆されたのでしょう。こんな良い調味料がなぜ叩かれているのか理解に苦しむ。もっとみんな使え、と一石を投じたのです。

本作では、社会での味の素(グルタミン酸ナトリウム等)の使われ方、効能、それから安全性について書かれています。

社会での使われ方については目からうろこでした。こんなにも私たちの日常にあふれているとは知りもしませんでした。

安全性の検証について、私は一番気になっていましたが、きちんと海外でも大丈夫だと認められているものだと明記されており、分かりやすかったです。

味の素開発秘話から海外の中華料理店症候群を巡る偏見、グルタミン酸ナトリウムに対する検証、現在での使われ方、どれをとっても充実した内容で、とても面白かったです。

料理が好きな人、差別・偏見に関する歴史が見たい人、リュウジ氏が好きな人にはぜひ見てほしい一冊です。オススメします。

※余談:本書に影響されて味の素を買ってきてしまいました。これからガンガン使おうと思います!

ちゃんと「うま味調味料」って書いてあるし、さとうきびを発酵させて作られていることも書いてあるわ……。

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