【ウマ娘プリティダービー】1998年11月1日「消された天皇賞覇者」

1998年11月1日「消された天皇賞覇者」 - ハーメルン
「沈黙の日曜日」と呼ばれる天皇賞・秋。 『神速のウマ娘』サイレンススズカに訪れた悲劇への悲嘆は、やがて異様なうねりとなって、レースの勝者であるオフサイドトラップ…

「沈黙の日曜日」と呼ばれる天皇賞・秋。
『神速のウマ娘』サイレンススズカに訪れた悲劇への悲嘆は、やがて異様なうねりとなって、レースの勝者であるオフサイドトラップに襲いかかった。
〈悲劇の恩恵の勝者〉〈無価値の天皇賞覇者〉〈同胞の不幸を喜ぶウマ娘〉等の言葉を浴びせられ続け、心を失ったオフサイドトラップ。
一方、一命を取り留め、ファンの希望と共に大怪我からの復活を目指すサイレンススズカ。
オフサイドを深く慕う後輩であり、かつスズカの無二の親友として、二人を懸命に支えるステイゴールド。
同じくオフサイドの後輩で、闘病生活を続けながら彼女の身を案じるホッカイルソー。
純心一途にスズカを愛し、彼女の復活の為に尽力するスペシャルウィーク。
限界の時を悟りつつ、彼女達の幸せを願うライスシャワー。
亡き同期の面影に苦悩しながら、事態の収拾を図るメジロマックイーン。
それぞれの思いは交錯し合い、やがてウマ娘の未来を懸けて、運命の有馬記念へと繋がっていく。
これは、史実でも公式でも決して語られない『1998年天皇賞・秋覇者』オフサイドトラップを中心に、懸命に生きるウマ娘達の姿を描いた物語。

防人の唄 – Hameln

ウマ娘プリティダービーの二次創作です。闘病ものです。

本当に閲覧注意です。180話以上にも及ぶ鬱展開、ウマ娘の予後不良が耐えられない人は見ないほうがよいです。このブログ、かなり尖った作品でも閲覧注意なんて言いません。この小説は2022年8月3日現在まで、鬱展開しかありません。ハーメルン内の評価にも表れています。

あらすじ

  • 「ウマ娘の病気とは何か?」に焦点が当てられており、特に屈腱炎について取り上げています。
  • 史実でサイレンススズカが予後不良になったレースでの勝者、オフサイドトラップが取り上げられています。
  • オフサイドトラップが蔑ろにされた結果、あらゆるウマ娘が不幸になっていきます(第180話まで)

感想

作中のウマ娘が全て不幸になっています。メジロマックイーンやライスシャワーなど、既存のウマ娘はもちろん、オリジナルウマ娘もです。あまりに人を選びます。ただ、私は感動して本当に泣きました。

予後不良が本当にあったり、批判を免れない部分もあります。当然ストーリーも全然違います。オリジナル要素マシマシです。

作中全体に言えるんですが、みんな、誰かを守ろうとして、でも裏目に出てしまったり、病気、ケガに負けてしまったりして、とんでもない絶望感があります。みんな健気すぎて、涙が出ました。

個人的には、中間管理職のような立ち位置で苦しんでいるメジロマックイーンと、もともと好きなライスシャワーがとてもよかったです。ライスシャワーは珈琲屋を営んでいて、最初はほんわかするなあと読んでいたんですが……話が進むにつれてどんどん悲壮な覚悟をするように……悲惨です。

今は最大の山場を更新されており、みんな幸せになってほしいと切に願っています。いや、私は、どのような結末でも、作者に従います。

鬱々とした作品が読みたい人にはおすすめです。

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