
最近の更新傾向から何となく推察されておられるかもしれませんが、当ホームページはネオページを応援しています。先に言っておきますが案件では一切ありません。
なぜかというと作者様の利益に繋がるサイトであることと、web小説非主流派の活性化につながるからです。
また一方で、ネオページというサイトの賛否両論ある部分、不透明な部分・良くない部分もあります。それはAIイラストを使っていること、中国資本の会社であるということと、読者がいないことです。
以下なぜこのような結論に至ったかを書かせていただきます。
先に結論から申し上げますと「書籍化を狙ってる人」「狙っているけれども中々書籍化できない人」「ミステリ・SF・純文学・ホラー・エッセイ等web小説で注目されにくいジャンルを書かれている人」は絶対に利用したほうがいいです。
私の願いとしては特に、web小説非主流派(ミステリ・SF・純文学・ホラー・エッセイ等)の受け皿になってほしいです。
では良いところから順に見ていきましょう。
ネオページの良い点
「契約作家」という新しいシステム
これまで日本にはアルファポリスやカクヨムなど、人気度(投げ銭やアクセス数等)によって報酬が発生するというシステムはありました。
ネオページではこれまでとは全く違うシステム「契約作家」なるものを採用しています。この「契約作家」になれば文字数で報酬が決まります。(1文字=〇円のような感じです)
ということは人気度でお金がもらえるわけではないため、少数派にも報酬が発生します。
つまりweb小説非主流派のジャンルだったとしても、ネオページの編集部に認められれば金銭を得られるということです。

web小説界隈ってどうしてもファンタジーや恋愛色が強く、他ジャンルは後塵を拝しているのが現状です。この「契約作家」というシステムは、そんな現状を打破しうると思うのです。
全体のパイを増やすという資本主義の理想そのものではないのかなと……思えてくるんです。
ただそれだけではなく、ファンタジーや恋愛小説を書かれている作家にも利益はあります。
理由は2つあり、1つは現状では契約作家は書籍化よりハードルが低そうなこと、もう1つは編集がついてくれることです。
1つ目、現状では契約作家は書籍化よりハードルが低そうなところです。
これは契約作家の方が書籍化作家の方より劣っていると主張したいわけではありません。単純に「なりやすい」と主張したいのです。
ネオページは出来たばかりの振興サイトであるため、とにかく「文量」を求めています。その結果、優秀な作家、芽が出そうな作家はぜひとも手に入れておきたいのでしょう。
そのため今が一番契約作家になりやすいと言えるでしょう。私のイメージでは、アマチュアとプロの間くらいです。

また具体的な報酬についても同様のようです。ラノベニュースオンラインの記事から引用させていただきます。
「契約作家」の契約は文字数ベースとなっているため、1ヶ月であればその期間中にどの程度執筆し、連載したかによって変動します。そのため一概には言えませんが、更新が控えめな作家さんで月額2~3万円、更新が頻繁な作家さんは月額5~6万円の原稿料の支払いが行われています。
ラノベニュースオンライン「小説投稿サイト「ネオページ」の掲げる作家応援とは――原稿料が支払われる「契約作家」のメリットとデメリットをぜんぶ聞いた」より
この記事によると契約作家の報酬は「2万円~6万円」のようで、これだけで食っていける額ではないけれど副業としてやっていけるくらいの額ですので、報酬面でも真ん中くらいの立ち位置と言えるでしょう。
2つ目、編集がついてくれることです。
どういうところが良いのか悪いのか、プロ目線でしっかり教えてくれるのでしょう。こんな機会って出版社に認められない限りは中々ありません。
もちろん編集も人ですので、良し悪しはあります。ただ書籍化を目指すに当たっては、絶対に良い経験になります。
以上のメリットは冒頭に書いたネオページを利用してほしい人、すなわち「書籍化を狙ってる人」「狙っているけれども中々書籍化できない人」「ミステリ・SF・純文学・ホラー・エッセイ等web小説で注目されにくいジャンルを書かれている人」が最も恩恵を受けられるでしょう。
心当たりがある方はぜひネオページに投稿してください。web小説界隈全体に幸あれ。
賛否両論・不透明・悪い点
AIイラストの利用
サイト内では契約作家ではない方、一般ユーザーも表紙絵を設定できます。この表紙絵にAIイラストを利用できる機能があります(ネオページでは「ネオファンタジーカバー」機能と呼称している)

AIイラストが是か非かここでは議論しませんが、こういった機能が賛否の分かれる点であることは事実です。
表紙はフリー素材から決めれたり、自作のイラストをアップロードすることも可能なので、使用を回避することはできます。
より詳しく知りたい方はネオページ内の「表紙作成機能の利用について」、「表紙作成機能マニュアル」をご覧ください。
中国資本の会社であるということ
ネオページは香港に拠点があり、東京都千代田区のオフィスビルに所在地があります。

求人情報も見てみると語学能力の歓迎条件として中国語(北京語)中級程度があるので何かしらやり取りが必要なのも伺えます。
私なりに調べてみたのですがこれ以上、どういった形態で営業されているのか分かりませんでした。
中国系列ということで情報モラルに関しては気になるところです。
契約作家になった際には諸々の手続きが発生するため、当然個人情報を渡さなければならない場面も出てくると思います。
実際のところどうなのか、プライバシーポリシーを読ませていただきました。
プライバシーポリシーを意訳すると「適切な範囲でシンガポール・香港の企業と連携して個人情報を取り扱う」と読み取れますし、企業間を行き来するのは間違いないでしょう。

小説家になろう、ハーメルン、カクヨムのプライバシーポリシーも見比べました。
各サイトには他国との提供の可能性がある国等は書かれていませんでした。ただ3サイトとも提供企業一覧が記載されており、事実上他国への提供が行われていると見てよいでしょう。
ネオページのものは提供企業一覧が記載されておらず、漠然としてる感は否めません。
ただ私は連携先の企業が「まだ決定していない」んじゃないかなあと思ってます。ネオページの方がラノベニュースオンラインの記事内でこう答えています。
日本のWEB小説作家さんは「投資の対価は何か」、そういった点を気にされているイメージが強いですよね(笑)。まず、ネオページに多くのユーザーを集め、ネオページを大きくしていくという目的が私たちにはあります。ある程度の規模になれば、そこから様々なマネタイズのモデルを検証していきたいと考えています。マネタイズの手法については、作品の有料販売やライツ展開、投げ銭、さらに何らかのサブスクリプションサービスなど、さまざまな視点から検討していきたいと考えています。また、まだまだ検討段階ではありますが、欧米などの市場にもサービスを広げ、日本のネオページで連載されている作品を、英語圏の読者に提供することも視野に入れています。
ラノベニュースオンライン「小説投稿サイト「ネオページ」の掲げる作家応援とは――原稿料が支払われる「契約作家」のメリットとデメリットをぜんぶ聞いた」より
海外展開する気もあるので、このようなプライバシーポリシーになるのも当然かと思います。まだ実際に話が進みだすほど軌道に乗れていないと言うだけなのではないでしょうか。
正直こういった分野には疎いため良し悪しが分からず何ともですが、自分なりに調べた限りは、中国資本ということがそこまで気にはならなかったです。
ITに関わることに関しては国問わずやらかしてますし日本が安心というわけではないです(仮想通貨界隈とか特にそう)
共通のパスワードは使わないようにしようなど一般的に言われている対策程度でいいのではないでしょうか。
読者がいないこと
こればかりは振興の小説投稿サイトにとってはどうしようもできない問題なので、仕方がないでしょう。
何か大当たりする作品が出てきてそれを見に来るユーザーが増えない限り、難しいと思います。
現状は作家を誘致する段階で、作家が一定数集まったときに読者も集めていく方向にシフトしていくのでしょう。
この辺りは私も微力ながらweb小説レビュワーとして頑張りたい限りです。
ネオページはweb小説界隈をさらに盛り上げられる可能性を秘めている
ここまでお読みいただきありがとうございました。ネオページの良い点、悪い点、賛否両論ある点を取り上げさせていただきました。
外資系の振興サイトゆえにうさん臭さが目立ってしまったり、新しいシステムゆえに分からない部分も多かったりしましたが、調べるにつれ、そう思われないためにも相当頑張ってることが見受けられ、逆にフェアに思えました。
著作権関連も疑われていることが分かっているようで、ヘルプページでわざわざ規約の解説を行っています。
私自身としては、徹底的にネオページを疑ったからこそ、応援したくなりました。これからもスコッパーとして尽力しようと思います。
よければ皆さまもネオページを利用してみてください。ミステリ・SF・純文学・ホラー・エッセイ等、web小説界隈で下火になっているジャンルが好きな方は特にです。
さて、利用される方に朗報です。現在、ネオページ内で友達招待キャンペーンを行っています。

その際、もし作家アカウントを作るならば、よければ私の招待コードを使ってやってください。コードは「CP4b3a67」です。

どうやら招待コードを打ち込んだ側は無条件で100円~5000円がもらえるみたいです。
私がお金をもらうためには……ええっと、なになに?招待した人が携帯電話番号連携を行い2万文字以上の作品を公開することが条件?……絶対無理だろこれ。
もし私がお金をもらうことがあるのならば、全額作家さんに投げ銭することを宣言します(カクヨムからか、アマゾン欲しいものリストからやります)
それでは皆様、ネオページでまたお会いしましょう。
補足
契約作家となり契約した作品をネオページ以外で収益化する場合は注意
契約作家の場合、ネオページに投稿したその契約作品を、ネオページの許可なく収益化するのは原則禁止されているようです。

つまり、ネオページで連載している契約作品をカクヨムに転載する等、収益が発生する行為を行う場合は注意が必要です。
なろう、ハーメルン等に転載する分については大丈夫なんでしょう。
契約作家になるためには5万文字を書いた上で審査が必要
ネオページ内で5万文字を書いた方で審査が通ればなることができるようです。
5万文字を書き終えた場合、自動的に審査してくれるようですが、早く結果が知りたい場合は質問を送ってほしいとのことでした。
契約作家の最低ボーダー文字数は月25000字
youtube「書こうぜ読もうぜネオページ!~新規Web小説投稿サイトの解説と契約作家の小説宣伝イベント~」より、現状、契約作家に課せられるのは月に最低25000字の投稿のようです。

文字単価はどれくらいなのか
上記の通り、契約作家の収入が20000円~60000円、最低文字数25000字と仮定すると「20000~60000÷25000=0.8~2.4」ということで、高ければ「1文字0.8円~2.4円」ということになります。
ただこれは仮定がおかしくて、全員が最低文字数を書くわけがありません。本気出してる作家さんは2作品平行でやっていたりしますし。
実際はライターの相場と照らし合わせて、「1文字0.5円~1.5円」くらいなんじゃないでしょうか。
当然実績のある作家さんだと単価は高くなるでしょうし、契約次第です。この数字は鵜呑みにしないでください(作家が怒られるので具体的に掲載しませんが、これくらいの額であることを実は確認してます)
契約作家の表紙にイラストレーターを当てている……のか?
契約作家にはネオページが依頼したイラストレーターの方が表紙を作成されるとyoutube「書こうぜ読もうぜネオページ!~新規Web小説投稿サイトの解説と契約作家の小説宣伝イベント~」で明記されていました。
現状は全作品ではなく。頻度も少ないんじゃないかなあと思われます。
契約作家の方がイラストレーターを使っている場合が見受けられるんですが、一体誰が頼んでるんでしょうか。作家側でしょうか。ネオページ側でしょうか。
youtube「書こうぜ読もうぜネオページ!~新規Web小説投稿サイトの解説と契約作家の小説宣伝イベント~」の51:10あたりで「イラストレーターは自分で頼んだ」みたいなことを契約作家柿の種氏がおっしゃられてました。
そのため契約作家となった場合は改めてAIを利用しつつ細かなところを微調整するというのが実態なんではないでしょうか。この微調整をする方がイラストレーターということなんでしょう。
参考文献
「表紙作成機能マニュアル」
ネオページ「表紙作成機能の利用について」

ネオページ「プライバシーポリシー」
ラノベニュースオンライン「小説投稿サイト「ネオページ」の掲げる作家応援とは――」

youtube「書こうぜ読もうぜネオページ!~新規Web小説投稿サイトの解説と契約作家の小説宣伝イベント~」
note「ネオページ作家大集結! 契約作家 Spotlight」

note「【投稿サイト】ネオページをやってみた感想」

転職・旧人duda「求人情報」




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