恐怖狩人 ~クトゥルフ神話ガチ勢が恐怖小説を書いてみた~ - ハーメルン
「イスラムの琴……おぬしら東洋の民には『死霊秘法(ネクロノミコン)』と言った方が良いか?」 両親を殺され、記憶障害を負った青年の元に現れる『シリウスの民』と名…
「イスラムの琴……おぬしら東洋の民には『死霊秘法(ネクロノミコン)』と言った方が良いか?」
両親を殺され、記憶障害を負った青年の元に現れる『シリウスの民』と名乗る異国の少女。博物館から盗まれたミイラに、死体安置所から消える死体。後輩の女の子が両親と同じ凶器で殺されたかと思うと、妹が『ナニ』かわからない子を身籠る。
――永久に横たわりし者、死者と呼ぶにあたわず
セラニアン – Hameln
――狂いし永劫の果てには、死すら無に還さん
クトゥルフ神話の二次創作で、非常に珍しく純粋なホラー小説です。
私はクトゥルフ神話TRPGを嗜んでいたときがありいつもSANチェックだの神話生物(笑)だの、クトゥルフ神話がホラーであるという認識をしていませんでした。
この小説はちゃんと真正面から恐怖を描いており、正しいクトゥルフ神話を描いているのだと思います。
まだ3話ほどと思いきや、1話1万字ほどあるのでそれなりに読み応えがあります。ホラー特有の淫靡さも感じられ、非常に面白かったです。真のクトゥルフ神話を味わいたい方にはおすすめの一作です。
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