【書籍】新世界より

第1巻の内容紹介: 1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。

貴志祐介

実は私、貴志祐介氏のファンで、氏の本はほとんど持っています。ミステリとホラーが得意な作家で、この本はSFホラーです。

あらすじ

  • 呪力が存在する世界で、呪力をより良い方向に鍛えるため、学校で学んだりします。
  • 呪力を正しく使わない場合や呪力がない場合、怪物になったり攫われてしまう警告がまことしやかに囁かれています。
  • 奴隷階級のデバネズミや大型の動物など、妖怪ともいえる動物がたくさんいて、主人公組は争いに巻き込まれます。

感想

上中下に分かれていまして、少年期、成人期とかなり長い期間が描かれています。

少年期は、大人たちに対する恐怖や、世界の謎に迫るにつれて、判明してくる世界の残酷さが分かります。

貴志祐介氏の仄暗く理性的なホラーを楽しめると思います。

成人期は、世界の謎に関してはある程度判明していて、何が起こるか分からないという不安さは薄れています。

が、少年期にちりばめた複線を回収しており、グロテスクで生々しさがより際立つようになっています。

かなりあいまいに書きましたが、ネタバレすると面白さが半減する作品だと思いますので、ぜひ読んでみて真相を解き明かしてください。

SFホラーが好きな人にはぜひ読んでほしい一冊です。

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